水星表面にある「カロリス盆地」は直径が1550kmほどあり、太陽系全体でも最大級の衝突盆地の一つです。水星は直径約4880kmで、カロリス盆地はその3分の1近くの大きさがあります。
画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーがとらえたもので、カロリス盆地の詳細が映し出されています。メッセンジャーの水星撮像システム(MDIS)で撮影した画像をモザイク合成して作られました。
カロリス盆地の内部には、火山性の平原が広がっています。火山平原の面積は172万平方kmほどで、日本の面積の4.5倍ほどあります。カロリス盆地の形成後にできたクレーターでは、火山平原の下から反射率の低い物質が掘り出されています。またカロリス盆地の中央には「スパイダー」と呼ばれる地形があります。
こちらの画像の左上側にみられる円形の地形がカロリス盆地です。
Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington