ハッブル望遠鏡がとらえた大マゼラン銀河の散開星団KMHK 1231 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡がとらえた大マゼラン銀河の散開星団KMHK 1231

この画像はハッブル宇宙望遠鏡が大マゼラン銀河の一画をとらえたもので、画像の右上に散開星団KMHK 1231が映っています。大マゼラン銀河は地球から約16万光年の距離にある、天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)です。

KMHK 1231の周囲には、ガスと塵からなる星雲が赤く見えています。その星雲からはいずれ新たな星が生まれるかもしれません。画像のオレンジは可視光、赤は近赤外線を示しています。

散開星団は渦巻銀河や不規則銀河でよく見られます。散開星団の星々は同じガスと塵の雲から形成されることが多いため、年齢や化学組成などの特徴が似通っています。星々は重力的にゆるく結びついており、いずれ銀河内に散り散りになっていく可能性があります。

ハッブル宇宙望遠鏡は、大マゼラン銀河と地球との間に存在する物質によって、紫外線がどのように吸収されるのかを調べるプログラムの一環で、この星団の観測を行いました。

画像は2022年12月6日にNASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで紹介されました。

Image Credit: NASA, ESA, and L. Bianchi (Johns Hopkins University); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA