ろ座にある巨大な棒渦巻銀河NGC 1365 | アストロピクス

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ろ座にある巨大な棒渦巻銀河NGC 1365

この画像に映っているのは、ろ座の方向、約6100万光年の距離にある棒渦巻銀河NGC 1365です。南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)ラ・シヤ天文台にあるデンマーク1.54m望遠鏡で撮影されました。

NGC 1365の大きさは天の川銀河の2倍ほどで、直径が約20万光年ある大きな銀河です。中心部の棒状構造がはっきりと見えていることから「Great Barred Spiral Galaxy」とも呼ばれており、棒渦巻銀河の好例として知られています。

銀河の中心部が明るいのは、超巨大ブラックホールを取り囲む物質の円盤から放出された大量の超高温ガスによるものと考えられています。また高温の明るい星々が、渦状腕を青く目立たせています。銀河は約3億5000万年かけて1回転しています。

なおアストロピクスでは以前、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したNGC 1365の中心付近の詳細画像や、南米チリ北部のセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)で撮影されたNGC 1365の画像を紹介したことがあります。

Image Credit: ESO/IDA/Danish 1.5 m/ R. Gendler, J-E. Ovaldsen, C. Thöne, and C. Feron.

(参照)ESO