系外惑星探査衛星TESSがとらえた北天の星空 | アストロピクス

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系外惑星探査衛星TESSがとらえた北天の星空

NASA(アメリカ航空宇宙局)の系外惑星探査衛星TESSがとらえた北天の星空のモザイク合成画像。208枚の画像をモザイク合成したものです。天の川が縦に走り、その天の川の左側にアンドロメダ銀河が映っています。

恒星の手前を惑星が横切ると、恒星が少しだけ暗くなります。その明るさのわずかな変化をとらえて系外惑星を探索する方法を「トランジット法」といいます。TESSはトランジット法を用いて系外惑星を探すための衛星です。これまでTESSは、74の太陽系外惑星を発見したほか、約1200の系外惑星候補を発見しました。それらの系外惑星候補のうち600個以上が北天に存在しています。

この画像は、はくちょう座の一部をとらえたもので、冒頭のTESSの北天パノラマ画像のうち天の川の中央やや下のあたりの部分です。広大な暗黒星雲が奥にある星の光をさえぎり暗くみえています。また画像左下側には北アメリカ星雲が映っています。

アストロピクスでは、TESSの観測1年目に得られた南天のモザイク画像も紹介済みです。こちらからご覧ください。

Image Credit: NASA/MIT/TESS and Ethan Kruse (USRA)

(参照)NASA