南米チリのSOAR望遠鏡と弧を描く南天の星々 | アストロピクス

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南米チリのSOAR望遠鏡と弧を描く南天の星々

この画像には、南米チリにあるセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)のSOAR望遠鏡と、夜空に弧を描く星々が映っています。SOAR望遠鏡は南半球にあるので、弧の中心は北極星ではなく天の南極になります。画像はNSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から、2022年10月26日に「Images of the Week」として公開されました。

天の南極は地球の自転軸が天球と交わる点です。地球の自転によって、空の星は画像のような軌跡を描きます。画像には飛行機や流星、人工衛星の軌跡もかすかに見えています。日の出直前まで長時間露光されていたため地平線付近が明るくなっています。

SOAR望遠鏡はジェミニ南望遠鏡とともに、セロ・トロロから南東に10kmほど離れたセロ・パチョンという山に設置されています。SOAR望遠鏡が撮影した画像としてアストロピクスでは、NASA(アメリカ航空宇宙局)のDART探査機が衝突した後の小惑星を観測した画像を紹介したことがあります。

Image Credit: CTIO/NOIRLab/SOAR/NSF/AURA/M. Paredes

(参照)NOIRLab