砂漠の空に弧を描く南天の星の光

この写真は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)から2021年12月13日に「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されたものです。ESOラ・シヤ天文台がある南米チリのアタカマ砂漠で撮影された写真で、空には南半球の星々が弧を描いているのが映っています。

地球が自転しているため、星々は空を移動していきます。南半球では、天の南極を中心に回転するように動きます。長時間露光で夜空を撮影すると、この写真のように星々の光が弧を描くように映ります。天文台は標高2400mに位置し、年間300日以上も晴れるので、このような長時間露光での撮影に適しています。

地上にはラ・シヤ天文台にある複数の望遠鏡のドームが小さく映っています。この天文台には3.58mNTT(新技術望遠鏡)や、ドップラー法によって系外惑星を探索するための装置「HARPS」が設置されたESO 3.6m望遠鏡などがあります。

Image Credit: Zdeněk Bardon (bardon.cz)/ESO

(参照)ESO