周回機が見た火星の巨大な渓谷の谷底 | アストロピクス

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周回機が見た火星の巨大な渓谷の谷底

火星の赤道付近にあるマリネリス峡谷の一部であるイウス谷の谷底の一部を、火星周回機トレース・ガス・オービター(TGO)がとらえた画像です。2020年5月5日に撮影されました。

イウス谷は長さが1000km、深さが8kmあります。これはアメリカのグランドキャニオンの2倍以上の長さ、4倍以上の深さです。

色の違いは、岩石の組成によるものです。明るい岩は、かつて火星にあった湖が蒸発した後に残された塩とみられています。

TGOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。

Image Credit: ESA/ExoMars/CaSSIS

(参照)ESA