レーダーでとらえた地球近傍小惑星ネレウス | アストロピクス

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レーダーでとらえた地球近傍小惑星ネレウス

2021年12月11日、小惑星ネレウス(4660 Nereus)が地球に最接近しました。この画像は、その前日の12月10日にNASA(アメリカ航空宇宙局)が行ったレーダー観測によって得られたものです。アメリカ、カリフォルニア州のゴールドストーン局の70mアンテナを使って観測されました。

ネレウスの直径は330mほど。約661日で太陽の周りを公転しています。近地点(太陽に最も近づく点)は約0.95au、遠地点(太陽から最も遠ざかる点)は約2.02auです。au(天文単位)とは、太陽〜地球間の平均距離を元に決められた距離の単位で、1auは約1億5000万kmになります。ネレウスは、近日点では地球軌道の内側に入り、遠日点では火星軌道(約1.52au)の外側に達します。

12月11日の最接近で、ネレウスは地球から約400万kmまで接近しました。ネレウスの軌道は非常によくわかっており、地球に衝突することはないとみられています。

ネレウスはE型小惑星です。E型小惑星は明るく、表面に当たった太陽光を50%ほど反射することもあります。一般的なS型小惑星は15%程度、暗いC型小惑星は数%しか反射しません。またE型小惑星は、非常に珍しいオーブライト隕石の母天体と見られており、比較的明るい物質で構成されています。

なおネレウスは、日本の小惑星探査機はやぶさ(MUSES-C)の計画初期のターゲットとなっていた小惑星です。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)JPLJPL Solar System Dynamics