ほかの銀河を飲み込み変形した楕円銀河NGC 3640 | アストロピクス

ほかの銀河を飲み込み変形した楕円銀河NGC 3640

この画像に映っているのは、地球から8800万光年離れたところにある楕円銀河NGC 3640です。南米チリにある、ESO(ヨーロッパ南天天文台)パラナル天文台のVLTサーベイ望遠鏡(VST)で撮影されました。NGC 3640の下には、伴銀河(衛星銀河)のNGC 3641も見えています。また、それらの銀河以外にも、さまざまな形や大きさの銀河が映り込んでいます。

NGC 3640はやや変形し、輝きがぼんやりと広がっています。これはかつて、NGC 3640が別の銀河を飲み込んだためだと考えられています。最近行われたNGC 3640やNGC 3641の付近の球状星団を分析した研究からも、NGC 3640がほかの銀河を飲み込んだことが確認されたとのことです。

画像は2025年2月17日に、ESOの「今週の画像(Picture of the Week)」として公開されました。

(参考)「VLTサーベイ望遠鏡」撮影画像記事一覧

Image Credit: ESO/INAF/M. Mirabile et al./R. Ragusa et al.

(参照)ESO