天文台へ続く道と夜空を斜めに走る天の川 | アストロピクス

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天文台へ続く道と夜空を斜めに走る天の川

手前には南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)、ラ・シヤ天文台のデンマーク1.54m望遠鏡のドームが映り、夜空には天の川が斜めに走っているのが映っています。

ドームの右側には天の川銀河の中心付近が見えています。ドームの右上に並んでいる二つの赤い星は、左が火星、右がさそり座のアンタレスです。それらの星の下にある明るく白っぽい星は土星です。ドームのすぐ左には、252P/リニア彗星がぼんやりと緑色に光っています。

写真の右上の方にはケンタウルス座α星やβ星、南十字なども見えています。ケンタウルス座α星は地球に最も近い恒星系です。

写真下に見える天文台へ続く道には、黄色いライトが一定の間隔で並んでいます。わずかな光でも観測に支障をきたすため、この道では夕暮れから翌朝明け方にかけて車のヘッドライトの使用は禁止されているとのことです。

画像は2021年1月25日にリリースされた、ESOの「今週の1枚(Picture of the Week)」です。なおESOのウェブページに撮影日時は記載されていませんが、火星や土星の位置などから見て2016年3月末〜4月初めに撮影されたものと思われます。

Image Credit: ESO/P. Horálek

(参照)ESO