木星の南極に新たに出現したサイクロンをジュノー探査機が観測

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが赤外線でとらえた木星の南極付近。ジュノーに搭載されている観測装置JIRAM(赤外線オーロラマッピング装置)でとらえられたものです。JIRAMは約5マイクロメートルの波長の赤外線で放射される熱を測定し、雲頂から深さ50〜70kmまでの層を調べることができます。

ジュノー探査機は、53日間で木星を1周する軌道をまわっています。上の画像は、ジュノーが23回目の最接近を行なった2019年11月4日に得られたものです。

2016年7月に木星へ到着したとき、ジュノーは北極で9個、南極で6個のサイクロンを発見しました。南極では中央のサイクロンのまわりに5つのサイクロンが五角形をなすように並んでいました。

23回目の最接近時の観測では、周囲のサイクロンが五角形から六角形の配置に変化していました。画像の右下に見える小さな渦が、23回目の最接近時に新たに観測されたサイクロンです。将来的には、他のサイクロンと同程度の大きさになるのではないかと見られています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/ASI/INAF/JIRAM

https://www.nasa.gov/feature/jpl/nasas-juno-navigators-enable-jupiter-cyclone-discovery