恒星質量ブラックホールより重く、銀河中心の超大質量ブラックホールよりは軽い「中間質量ブラックホール」。その中間質量ブラックホールに恒星が接近するとどうなるのかをシミュレートした研究が、アメリカ、ノースウェスタン大学のFulya Kiroglu氏らにより発表されました。
シミュレーションによると、恒星が中間質量ブラックホールのまわりを複数回周回したのち、最終的に高密度のコアが宇宙空間へ放り出されるとのこと。ブラックホールへの最接近のたびに、恒星は引き裂かれて質量を失っていき、引き裂かれることで光のフレアが発生します。繰り返されるフレアを観測することで、原理的にはブラックホールの質量を決定でき、中間質量ブラックホールの存在の証明につながる可能性があるとのことです。
Kiroglu氏は今後、巨大星や連星などさまざまなタイプの星をシミュレートし、ブラックホールとの相互作用を調べることを計画しています。【1分で読む宇宙ニュース】
(参照)Northwestern Now