ソーラーセイル実証機ライトセイル2号、帆の展開に成功 | アストロピクス

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ソーラーセイル実証機ライトセイル2号、帆の展開に成功

この画像は、アメリカのPlanetary Society(惑星協会)のソーラーセイル(太陽帆船)実証機「ライトセイル2号(LightSail 2)」の展開した帆をとらえたものです。ライトセイル2号に搭載されたカメラで撮影されました。元データから、歪みや色が補正されています。

ライトセイル2号は2019年6月25日に打ち上げられ、7月23日に帆の展開に成功しました。展開後の帆のサイズは5.6m×5.6m、面積は約32平方mで、ボクシングのリングほどの広さです。

ソーラーセイルは、非常に薄い膜の帆を広げて、その帆に太陽光を受けることで推進力を得る宇宙船です。燃料を必要とせず、光が当たるかぎりコンスタントに加速し続けることができるという利点があります。帆の向きを変えるなどすることで、進行方向を変えることもできます。

ライトセイル2号では、太陽光を受けて軌道高度を上げるなどの実証実験を行う予定です。地球を周回軌道上に約1年間とどまった後、大気圏に突入して燃え尽きるとみられています。

Image Credit: The Planetary Society

http://www.planetary.org/multimedia/space-images/earth/lightsail-2-with-sail.html