北極星を中心に弧を描く星々とジェミニ北望遠鏡から伸びるレーザー光 | アストロピクス

北極星を中心に弧を描く星々とジェミニ北望遠鏡から伸びるレーザー光

この画像はハワイ島、マウナケア山頂付近で撮影されたものです。マウナケア山頂には、日本の「すばる望遠鏡」などいくつもの望遠鏡が設置されていますが、画像にはそのうちの一つ、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)が運用するジェミニ北望遠鏡が映っています。

オレンジ色の筋は、ジェミニ望遠鏡の補償光学システムのレーザー光です。レーザーは、約90km上空の高層大気中に「人工の星」を作り出します。その人工の星のゆらぎを測定することで、大気のゆらぎを補正して観測を行います。

夜空には星々の軌跡が北極星を中心に弧を描いているのが映っています。星々が弧を描くのは、地球の自転によるものです。

画像は、NOIRLabから2025年6月18日に「Images of the Week」として公開されたものです。

(参考)「NOIRLab今週の画像」関連記事一覧

Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/J. Pollard

(参照)NOIRLab