遠方銀河とともに映る、しし座の矮小銀河「Leo P」の青い星々 ウェッブ望遠鏡が撮影 | アストロピクス

遠方銀河とともに映る、しし座の矮小銀河「Leo P」の青い星々 ウェッブ望遠鏡が撮影

この画像はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえたもので、画像の右下に見られる青い星々は、しし座にある「Leo P」と呼ばれる矮小銀河の一部です。

Leo Pは星形成銀河で、地球から約500万光年の距離にあります。Leo Pは、初期の爆発的な星形成の後に数十億年間の休止期間があり、その後ふたたび星形成が活発になり現在に至っていると考えられています。

上の画像でLeo Pの星々は、遠方にある銀河と比べて青く見えます。星形成銀河によく見られる若い大質量星は主に青い色をしています。またLeo Pでは水素とヘリウムより重い元素が極端に少なく、重元素が少ない星は太陽のような星と比べて青い傾向があります。

ウェッブ望遠鏡のNIRCam(近赤外線カメラ)で撮影されたこの画像は、0.9μm(青)、1.5μm(緑)、2.77μm(赤)の赤外線データを組み合わせたものです。

(参考)「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」関連記事一覧

Image Credit: NASA, ESA, CSA, K. McQuinn (STScI), J. DePasquale (STScI)

(参考)ESA/Webb