マゼラン探査機がとらえた金星表面のクレーター | アストロピクス

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マゼラン探査機がとらえた金星表面のクレーター

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)のマゼラン探査機が金星の南半球にある3つのクレーターをとらえたものです。画像の中央下に見られるのは直径37.3kmのハウ・クレーターで、その左上にあるのは直径47.6kmのダニロワ・クレーター、右上にあるのは直径62.7kmのアグラオニケ・クレーターです。

太陽系の岩石惑星の中で金星は、表面にある衝突クレーターの数が最も少ない惑星です。金星はかつて火山活動によって表面全体が更新されたため、それ以前の衝突クレーターは残っていません。また小さな天体は、金星の分厚い大気を通過するときに燃え尽きてしまい表面まで届かないため、小さなクレーターは存在しません。

1989年5月に打ち上げられたマゼラン探査機は、1990年8月に金星へ到着。その後、金星を周回しながら1994年10月まで観測を続けました。

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal