ガリレオ探査機が見た木星イオの火山活動

これらの画像は、どちらも1997年にNASA(アメリカ航空宇宙局)のガリレオ探査機が木星の衛星イオをとらえたものです。イオは太陽系で最も火山活動が活発な天体です。その火山活動によって、表面のようすが変化しているのが映し出されています。

左は1997年4月4日、右はおよそ5か月後の9月19日に撮影されました。左の画像には見られない暗い領域が、9月に撮影された右の画像で出現しています。この暗い領域は「ピラン・パテラ」と呼ばれる火山を取り囲んでいます。暗い領域の直径は400kmもあり、その広さは北海道の大部分が入ってしまうほどです。ガリレオ探査機は6月に、ピラン・パテラからの噴煙をとらえていました。

ピラン・パテラの左にある、赤色のリングで囲まれているのは「ペレ」と呼ばれる火山です。ペレについても、4月と9月とで変化が見られます。

(参考記事)ガリレオ探査機がとらえた木星の衛星イオ 1997年9月19日撮影

Image Credit: NASA/JPL/University of Arizona

(参照)Planetary Photojournal