宇宙から見た巨大な「かなとこ雲」

ISS(国際宇宙ステーション)から撮影された巨大なかなとこ雲。アフリカ西部のセネガルとマリの国境付近の上空から2008年2月5日に撮影された写真です。

地表付近に温かい空気があって上空に冷たい空気があると、大気の状態が不安定になり上昇気流が生じて積雲ができます。上昇気流によって積雲が発達すると積乱雲になります。

積乱雲の頂部が対流圏と成層圏の境界(対流圏界面)に達すると、積乱雲はそれ以上、上に発達することができず横に広がっていき、この写真のようなかなとこ雲が形成されます。対流圏界面は高緯度地方では高度約10km、熱帯地方では高度約20kmにあります。写真には、かなとこ雲のまわりに発達中の積乱雲も映っています。

Image Credit: NASA

(参照)NASA