ハッブルがとらえたカラフルな惑星状星雲NGC 2438 | アストロピクス

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ハッブルがとらえたカラフルな惑星状星雲NGC 2438

この画像は、とも座にある惑星状星雲NGC 2438を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものです。

太陽程度の質量の恒星は、年老いると膨張して赤色巨星になります。赤色巨星の外層のガスはやがて宇宙空間へと放出されていきます。NGC 2438では、直径4.5光年以上の光り輝くガスの輪が見られます。この輪は、中心に残された白色矮星からの紫外線によって電離したガスが輝いているものです。

この画像は、2009年の保守ミッションで広視野カメラ3(WFC3)と交換されるまで使われていた広視野惑星カメラ2(WFPC2)で撮影されたものです。青は酸素(O III)、緑は水素(Hα)、オレンジは窒素(N II)、赤は硫黄(S II)をあらわしています。

Credits: NASA, ESA, K. Knoll (NASA Goddard), S. Öttl (Leopold Franzens Universität Innsbruck), et. al., and DSS; Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)
Credits: NASA, ESA, K. Knoll (NASA Goddard), S. Öttl (Leopold Franzens Universität Innsbruck), et. al., and DSS; Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

右下の枠内のように、NGC 2438は散開星団M46(NGC 2437)に属しているように見えます。ただ実際にはNGC 2438は、M46よりも地球に近いところにあります。

画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)から2021年11月4日にリリースされました。

Main Image Credit: NASA, ESA, K. Knoll (NASA Goddard), and S. Öttl (Leopold Franzens Universität Innsbruck), et. al.; Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA