ハッブル望遠鏡がとらえた星形成が盛んな銀河のペアArp 303 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡がとらえた星形成が盛んな銀河のペアArp 303

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「Arp 303」として知られる渦巻銀河のペア。右下がIC 563、左上がIC 564で、ろくぶんぎ座の方向、2億7500万光年の距離にあります。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の異なる2回の観測のデータを組み合わせたものです。1つはWFC3(広視野カメラ3)を使って、赤外線でArp 303の星形成領域を観測したものです。IC 563やIC 564のような銀河は赤外線で非常に明るく、多くの星形成領域が存在しています。

もう1つはACS(掃天観測用高性能カメラ)を使った観測です。明るく興味深い銀河を調べ、ハッブル宇宙望遠鏡のアーカイブデータの足りないところを埋めるとともに、ハッブル望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などの観測候補が探索されました。

画像はWFC3で得られた赤外線データを赤、オレンジ、緑に、ACSの可視光データを青に割り当てて合成されたもので、NASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで2022年5月27日に紹介されました。

Image Credit: NASA, ESA, K. Larson (STScI), and J. Dalcanton (University of Washington); Image Processing: G. Kober (NASA Goddard/Catholic University of America)

(参照)NASA