はやぶさ2が撮影した「行ってきます。地球」 | アストロピクス

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はやぶさ2が撮影した「行ってきます。地球」

2020年12月6日に小惑星リュウグウのサンプルを収めたカプセルを地球に届けた「はやぶさ2」。その「はやぶさ2」は新たなミッションへと旅立ちました。これらの画像は地球から遠ざかる際に「はやぶさ2」が撮影したものです。

1枚目は地球最接近から約4時間後の12月6日6時30分、地球中心から8.8万kmの位置で撮影された画像です。画面右上に南極、上端に南アメリカ大陸西岸が映っています。中央付近は太平洋です。

2枚目は地球最接近から約6時間半後の6日9時、地球中心から13万kmの位置で撮影された画像です。画面左下にオーストラリア大陸が見えています。また暗くてはっきりしませんが、画面右上には北アメリカ大陸が少しだけ映っています。

イオンエンジンの燃料のキセノンがまだ半分程度残っており、「はやぶさ2」は今後も新たな目標天体に向かって旅を続けます。「拡張ミッション」と呼ばれるこの旅の目的地は30mほどの微小小惑星「1998 KY26」。「はやぶさ2」は11年かけて1998 KY26を目指します。2027年12月と2028年6月には地球でのスイングバイを行い、1998 KY26への到着は2031年の予定です。

Image Credit: JAXA

(参照)はやぶさ2プロジェクト