サウスジョージア島にさらに近づく史上最大級の氷山「A-68A」

先週、アストロピクスでもお伝えしましたが、巨大な氷山「A-68A」が南大西洋に浮かぶサウスジョージア島に接近しています(過去記事→「府県レベルの面積の巨大氷山が南大西洋の島に接近」「南大西洋の島に近づく史上最大級の氷山『A-68A』」)。A-68Aは長さ約150km、幅約48kmもある記録上最大級の巨大氷山です。

上の映像は12月1日から8日までのA-68Aの動きを示しています。地球観測衛星スオミNPPの画像をつなげたものです。今月に入りサウスジョージア島にかなり接近してきていることが分かります。NASA Worldviewの距離測定ツールで見てみると、氷山と島との間で最も接近している場所は120kmほどになっています。11月30日には210kmほどと伝えられていましたので、それから半分ほどの距離にまで縮まっていることになります。

こちらは12月8日の画像です。今後、島の浅い沿岸域で座礁する可能性があり、A-68Aの動きが注視されています。座礁した場合、生態系などに影響を及ぼすことが懸念されています。

We acknowledge the use of imagery from the NASA Worldview application (https://worldview.earthdata.nasa.gov), part of the NASA Earth Observing System Data and Information System (EOSDIS).