恐竜時代の隕石衝突で形成されたオーストラリアのクレーター | アストロピクス

恐竜時代の隕石衝突で形成されたオーストラリアのクレーター

オーストラリア、ノーザンテリトリーにあるゴッシズ・ブラフ・クレーター(Gosses Bluff Crater)を、ISS(国際宇宙ステーション)から撮影した写真です。2021年2月7日に撮影されました。

クレーターとは書きましたが、その全体像が映っているわけではありません。写真に見られる環状の山はクレーター内にできた「ピークリング」と呼ばれる地形で、クレーターの中央丘が環状に並んだものです。直径は4.5kmほどあります。

クレーターは直径約22kmあったと見られていますが、クレーターの縁は侵食により残っていません。写真に映るピークリングのまわりに、周囲とは少し色が異なる円形の領域がありますが、これがクレーターの痕跡だと見られています。

ゴッシズ・ブラフはアリススプリングスの西、約160kmの場所にあり、北のマクドネル山脈と南のジェームズ山脈にはさまれた平原にあります。1億4200万年ほど前、恐竜が地球上に生息していた時代に直径約1kmの小天体が衝突してクレーターが形成されたと考えられています。

Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

(参照)Gateway to Astronaut Photography of EarthNASA Earth Observatory