9月27日(日本時間28日)の打ち上げを目指して準備が進められつつも、ハリケーン「イアン」の影響でVAB(組立棟)に戻されたアルテミス1号のSLSロケット。その打ち上げについて、11月を目指して準備を進めるとNASA(アメリカ航空宇宙局)が発表しました。
NASAによれば、アルテミスの飛行ハードウェアに損傷はなく、打ち上げ施設も良好な状態にあるとのことです。今後、ロケットとオリオン宇宙船の検査や飛行中断システムの再テストなどを含め打ち上げの準備をスタートします。
アルテミス1号の打ち上げ時期は、ミッションの達成と宇宙船の安全確保に必要な条件を考慮して決定されます。結果としてアルテミス1号では、打ち上げ可能な期間が約2週間続いた後、その後の約2週間は打ち上げ機会がないというパターンになっています。
今回の打ち上げ期間は9月19日〜10月4日となっていました。次の打ち上げ期間は10月17日〜31日ですが、そこでの打ち上げは見送られ、さらにその次の打ち上げ期間である11月12日〜27日に打ち上げを目指すことになりました。ただその期間内でも11月13日、20日、21日、26日は打ち上げはありません。具体的な日時は今後決められることになっています。