木星の衛星エウロパの観測を目指すNASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機エウロパ・クリッパーが、スペースX社のファルコンヘビーロケットに搭載され、アメリカ、フロリダ州のケネディ宇宙センターから2024年10月14日12時6分(アメリカ東部夏時間、日本時間15日1時6分)に打ち上げられました。
リフトオフから約5分後にロケットの第2段のエンジン点火、リフトオフから約1時間後に探査機がロケットから分離しました。まもなく通信が確立され、エウロパ・クリッパーが良好な状態にあることが確認されました。その後、太陽電池パネルの展開も確認されました。
エウロパ・クリッパーの主な目的は、エウロパの地下に生命を育める環境があるかどうかを調べることです。エウロパ・クリッパーは、木星を周回しながら約50回、エウロパに接近しながら観測を行います。
打ち上げの4か月後の2025年2月に火星を通過し、その後2026年12月に地球でフライバイ(スイングバイ)を行います。木星への到着は2030年4月の予定です。
(参考)木星の衛星エウロパは生命に適した環境なのか 探査機エウロパ・クリッパー打ち上げ
Image Credit: SpaceX
(参照)NASA