ハッブルがとらえた3万5000光年先の球状星団NGC 6401 | アストロピクス

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ハッブルがとらえた3万5000光年先の球状星団NGC 6401

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が球状星団NGC 6401をとらえたものです。NGC 6401は、へびつかい座の方向、3万5000光年の距離にあります。

球状星団は一般的に数十万個の星が球状に集まった星団で、銀河中心の周りを周回しています。天の川銀河では160個ほどが見つかっており、NGC 6401はそのうちの一つです。球状星団は非常に古い天体で、知られている中で最も古い星々も含まれています。

NGC 6401は、ドイツ出身のイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルが、口径47cmの望遠鏡を使って1784年に発見しました。ただ彼は、NGC 6401を星団とは思わず、明るい星雲だと勘違いをしていました。のちに彼の息子のジョン・ハーシェルも、同じように星雲だと考えました。当時の望遠鏡では、個々の星を分解してみることはできなかったのです。

画像は2011年8月1日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

(参照)ESA/Hubble