超新星残骸RCW 86 記録上最古の超新星の残骸か | アストロピクス

超新星残骸RCW 86 記録上最古の超新星の残骸か

この画像に映っているのは、南米チリにあるセロ・トロロ汎米天文台(CTIO)のSMARTS 0.9m望遠鏡で撮影された超新星残骸「RCW 86」です。画像はNSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2022年9月7日に「Images of the Week」として公開されました。

約1万1000年前、白色矮星がIa型超新星爆発を起こしました。その衝撃波によってガスが外へと押し出され、画像に見られるような幾重もの「泡」が形成されました。

RCW 86は、西暦185年に中国で観測された、最古の記録に残る超新星によって形成された可能性があります。その超新星は、コンパス座とケンタウルス座の間のRCW 86と同じ領域で観測されました。

Image Credit: CTIO/NOIRLab/NSF/AURA
Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab