まるで卵を抱えたペンギン 〜 ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた相互作用銀河Arp 142

うみへび座の方向、3億2600万光年の距離にある銀河のペアです。中央下に見える渦巻銀河NGC 2936と、その下にある楕円銀河NGC 2937という2つの銀河が相互作用しています。

NGC 2936は相互作用によって大きく変形しており、「ペンギン」や「ネズミイルカ」のようだと形容されることがあります。変形する前はふつうの渦巻銀河でした。かつての渦巻銀河のバルジが、ちょうどペンギンの“目”のようになっています。重力によって乱された渦状腕が、ペンギンの“体”を形成しています。相互作用によってガスや塵が圧縮されて星形成が進んでいます。

楕円銀河NGC 2937は、ほとんどが高齢の星で構成されており、最近の星形成を示す青い星は見られません。NGC 2936とNGC 2937の2つの銀河を合わせて、卵を守るペンギンのようだと形容されることもあります。

画像上部にある2つの星は、どちらも前景にある星です。そのうちの1つの星には、青い尾のような構造があるように見えますが、これは遠方にある銀河で、偶然、星と重なって見えているだけです。その銀河は2億3000万光年の距離にあります。NGC 2936やNGC 2937からは遠く離れており、相互作用はしていません。画像内にはその他にも、多くの銀河が映っています。

毎年4月25日の「ペンギンの日」にはNASAやハッブル関連のアカウントから、この画像がSNSに投稿されることがよくあります。

Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

https://hubblesite.org/contents/media/images/2013/23/3195-Image.html

https://spacetelescope.org/images/heic1311a/

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