インドの月面ローバーがミッション完了 次の夜明けで目覚めれば新たなミッションへ | アストロピクス

インドの月面ローバーがミッション完了 次の夜明けで目覚めれば新たなミッションへ

ISRO(インド宇宙研究機関)は2023年9月3日、月面着陸に成功したのちに展開されていたチャンドラーヤーン3号のローバー(探査車)のミッションが完了したと発表しました。バッテリーが満充電の状態でスリープモードに設定されたとのことです。

月面で動くローバーをランダーから撮影した映像。

月面では約14日間ごとに昼と夜が繰り返されます。チャンドラヤーン3号ランダー(着陸機)とローバーの活動はもともと、着陸地点での昼の期間である14日間が予定されていました。今後、着陸地点は夜となり、太陽電池パネルでの充電ができなくなります。

ISROによれば太陽電池パネルは、9月22日の次回の日の出の際に太陽光を受けることができる方角に向けられています。次の「夜明け」とともに探査機が目覚めれば、さらなるミッションが行われることになります。そうでない場合、「インドの月の大使として永遠にそこにとどまることになる」(ISRO)とのことです。

Movie Credit: DOS/ISRO

(参照)ISRO X(旧Twitter)Chandrayaan-3 Videos