この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡がオリオン星雲の一部をとらえたもので、ハービッグ・ハロー天体HH 505の周辺が映し出されています。
ハービッグ・ハロー天体は、生まれたばかりの星から両極方向に噴き出すジェットが、周囲のガスや塵と高速で衝突して明るく輝いたものです。HH 505では、オリオン星雲の外縁部、地球から約1000光年の距離にある星からジェットが発生しています。この画像でHH 505は、中央やや上に見えています。
画像はハッブル宇宙望遠鏡のACS（掃天観測用高性能カメラ）で撮影されました。2022年8月8日にハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚（Picture of the Week）」としてリリースされた画像です。
こちらはハッブル宇宙望遠鏡がとらえたオリオン星雲の全体像で、白枠部分が冒頭の画像の範囲です。Image Credit: NASA,ESA, M. Robberto (Space Telescope Science Institute/ESA) and the Hubble Space Telescope Orion Treasury Project Team
オリオン星雲はガスと塵からなり、何千もの星が形成されいます。地球から最も近い大質量星の形成領域です。ハッブル宇宙望遠鏡でもたびたび観測のターゲットとなってきました。
Main Image Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Bally; Acknowledgement: M. H. Özsaraç
（参照）ESA/Hubble
