カリフォルニア州の火災で発生した一酸化炭素の広がりをとらえた | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

カリフォルニア州の火災で発生した一酸化炭素の広がりをとらえた

このアニメーションは、2020年9月6日から14日までの高高度の大気中での一酸化炭素濃度の3日平均の変化を示したものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)の地球観測衛星アクアがとらえました。

9月14日時点で、カリフォルニア州全体で28の主な山火事が発生しており、これまでの焼失面積が記録上最大の火災となっています。北アメリカで急速に一酸化炭素濃度が上昇しているのは、そのカリフォルニア州の山火事に由来しています。

画像中、赤とオレンジの領域は、一酸化炭素濃度が350ppbv(1ppbvは体積濃度で10億分の1)以上の場所を示しています。黄色と緑は一酸化炭素濃度が通常の領域で、濃度は30〜50ppbvです。

煙や灰とともに火災によって放出された一酸化炭素は、およそ1か月にわたり大気中に残留し長距離を輸送される可能性があります。この画像で示されているような高高度での一酸化炭素は、私たちが呼吸する空気にはほとんど影響ありません。しかし強風によって風下に運ばれ、大気の質に重要な影響を与える可能性があります。一酸化炭素は大気汚染と気候変動の両方に関与します。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)NASA JPL