さよなら地球! 去っていくベピコロンボから見た遠ざかる地球

日欧共同の水星探査機ベピコロンボ(BepiColombo)は2020年4月10日に地球でフライバイを行いました。上のアニメーションは最接近の後、ベピコロンボが地球から遠ざかりつつ撮影した一連の画像をつなげたものです。

最初の画像は4月13日に地球から130万kmの距離、最後の画像は5月5日に約800万kmの距離から、ベピコロンボのモニタリング・カメラで撮影されました。画像中央に地球が映っています。左下の枠内には、地球を6倍に拡大して明るくしたものがはめ込まれています。

ベピコロンボは、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)の水星磁気圏探査機「みお」(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)と、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の水星表面探査機(MPO:Mercury Planetary Orbiter)という2機のオービターで水星の観測を行うミッションです。

ベピコロンボは2018年10月に打ち上げられました。2025年後半の水星到着に向け、ベピコロンボは地球、金星、水星で合計9回フライバイを行います。今回の地球フライバイはその最初のものでした。次は2020年10月に、金星でフライバイを行います。

Image Credit: ESA/BepiColombo/MTM, CC BY-SA 3.0 IGO

http://www.esa.int/Science_Exploration