二つの火山が重なってできたニュージーランドのバンクス半島 | アストロピクス

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二つの火山が重なってできたニュージーランドのバンクス半島

Credit: contains modified Copernicus Sentinel data (2019), processed by ESA, CC BY-SA 3.0 IGO

この画像は、ニュージーランドの南島、クライストチャーチの近くにあるバンクス半島を、ヨーロッパの地球観測衛星コペルニクス・センチネル2がとらえたものです。クライストチャーチは半島のすぐ北側に映っています。

バンクス半島はリトルトン山とアカロア山という二つの火山が重なってできています。約800万年前に発生した複数の火山噴火によって形成されました。半島の付け根のあたりと、半島下部から中央にかけての大きな入江が目立ちます。それら以外にも小さめの入江がたくさんあり、半島が歯車のような外観になっています。

Credit: contains modified Copernicus Sentinel data (2019), processed by ESA, CC BY-SA 3.0 IGO

こちらは冒頭の画像よりも広範囲を映したものです。画像左上の山地の麓とバンクス半島の間には、約80kmに渡って平野が広がっています。山地からは南東へ何本かの川が流れています。画像中央を流れるラカイア川は、ニュージーランド最大級の網状河川です。ラカイア川とバンクス半島の間には、エメラルドグリーン色のエルズミア湖が見えています。

Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

こちらはISS(国際宇宙ステーション)から撮影されたバンクス半島の写真です。2020年12月2日(日本時間3日)に撮影されました。

(参照)ESAGateway to Astronaut Photography of Earth