日食時に見られた、地球に落ちた月の影 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

日食時に見られた、地球に落ちた月の影

この画像は、NOAA(アメリカ海洋大気庁)の「DSCOVR(ディスカバー)」衛星が2021年6月10日にとらえた地球です。北極付近がぼんやりと暗くなっています。これは当時発生していた日食の際に月が地球に落としていた影の部分です。DSCOVRは第1ラグランジュ点(L1点。太陽と地球の間の、地球から約150万kmの点)から地球を観測する衛星です。

日食は、太陽と地球の間に月が入り、月の影が地球に落ちることで発生します。皆既日食では、月が太陽を完全に隠しますが、6月10日の日食は月が太陽よりも小さく見える金環日食でした。カナダやグリーンランド、ロシアの一部で金環日食が見られ、カリブ海やアジア、ヨーロッパ、アメリカ東部、アラスカ、アフリカ北部などでは部分日食が観測されました。

Image Credit: NASA/NOAA

(参照)NASA