ハワイのジェミニ北望遠鏡と天の川、そして雲海から漏れる噴火と街の光

この画像にはハワイ島、マウナケア山頂付近にあるジェミニ北望遠鏡のドームと、夜空に流れる天の川が映し出されています。NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2022年7月6日に「Images of the Week」として公開された画像です。

天の川は銀河系中心方向が見えています。天の川の上側には、さそり座のアンタレスが赤く輝き、望遠鏡のドームのすぐ左には南十字が見えています。また南十字の左の方に、ケンタウルス座α星、β星が並んで映っています。

ジェミニ望遠鏡の左下側で、ぼんやりと赤く輝いているのはハワイ島のキラウエア火山の噴火によるものです。またその左の方にぼんやりと緑に輝いているのは、ハワイ島の海沿いにあるヒロの街明かりによるものです。

標高およそ4200mのマウナケア山頂では雲海が地表を覆うことも多く、それにより街明かりや噴火などの自然光は遮られます。ただ画像の撮影時には雲が切れていたのか、それらの光が空に漏れてしまっています。

Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/P. Horálek (Institute of Physics in Opava)

(参照)NOIRLab