ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた棒渦巻銀河NGC 2217(別名AM 0619-271)。おおいぬ座の方向、約6500万光年の距離にあります。画像にはNGC 2217の中心部が明るく輝き、そこから棒状構造が伸びているのが映っています。銀河全体では直径10万光年ほどあり、天の川銀河と同じくらいの大きさです。
このようなタイプの銀河では、中心部の棒状構造は銀河進化において重要な役割を果たしており、銀河円盤から銀河の中央へガスを送り込むのに役立っています。そのようにして運ばれたガスは新しい星を形成するための材料になるか、銀河中心にある超大質量ブラックホールに飲み込まれます。
画像は、ハワイにあるパンスターズ望遠鏡のデータを利用して色付けされています。2020年12月28日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。
Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Dalcanton
Acknowledgement: Judy Schmidt (Geckzilla)
(参照)ESA/Hubble