
この画像はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえたもので、銀河団MACS J1149.5+2223(MACS J1149)が映っています。MACS J1149は、しし座の方向、地球から約50億光年の距離にあります。
MACS J1149では300個以上の銀河が確認されており、さらに銀河団に属する可能性のある数百個の銀河も特定されています。銀河団の中心には楕円銀河が密集し、その強大な重力で銀河団全体を支配しています。
画像には細い光のすじのように引き伸ばされたり、奇妙な形にゆがんで見えている銀河がいくつも映っています。それらは銀河団の重力によって光が曲げられることで引き伸ばされたりゆがんだりして見えている、より遠方にある銀河の像です。このように重力によって光が曲がる現象は「重力レンズ」と呼ばれます。
画像中央に見られる楕円銀河のすぐ下に、渦状腕を持つ銀河の像が引き伸ばされているのが映っています。この銀河では、単独の星としてはこれまでで最も遠方の星が発見されました。また1つの超新星が4つに分かれて観測されたこともありました。
画像はウェッブ望遠鏡のNIRCam(近赤外線カメラ)とMIRI(中間赤外線装置)で撮影されました。
ウェッブ望遠鏡のウェブページでは毎月、「Picture of the Month(今月の1枚)」の画像を公開しています。今回紹介した画像は2026年1月22日にPicture of the Monthとして掲載されたものです。
(参考)
「ウェッブ望遠鏡Picture of the Month」記事一覧
重力レンズにより時間差で出現した超新星像をもとに宇宙の膨張速度を測定
Image Credit: ESA/Webb, NASA & CSA, C. Willott (National Research Council Canada), R. Tripodi (INAF - Astronomical Observatory of Rome)
(参照)ESA/Webb

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