おとめ座の「失われた銀河」NGC 4535 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 | アストロピクス

おとめ座の「失われた銀河」NGC 4535 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた棒渦巻銀河NGC 4535です。NGC 4535は、おとめ座の方向、地球から約5000万光年の距離にあります。小型の望遠鏡では非常に暗く見えるため「Lost Galaxy(失われた銀河)」とも呼ばれます。

この画像には、NGC 4535の渦状腕に点在する若い星団がいくつも映し出されています。明るく青い星団の多くは、「HII領域」と呼ばれるピンク色に輝く星雲に包まれています。それらの星雲は、NGC 4535に若くて高温の大質量星が数多く存在することを示しています。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、「今週の1枚(Picture of the Week)」として2025年11月17日に公開されました。

(参考)
「ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、おとめ座の"失われた銀河"NGC 4535」(2021年に公開された画像を紹介)
「ハッブル今週の1枚」記事一覧

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, F. Belfiore, J. Lee and the PHANGS-HST Team

(参照)ESA/Hubble