みずへび座の渦巻銀河NGC 1511 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 | アストロピクス

みずへび座の渦巻銀河NGC 1511 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 1511です。NGC 1511は、みずへび座の方向、約5000万光年の距離にあります。

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かつて小さな伴銀河を破壊した!?

多くの銀河と同様に、NGC 1511は単独で存在しているわけではありません。NGC 1511には、NGC 1511AとNGC 1511Bという2つの小さな伴銀河があります(画像には映っていません)。

NGC 1511BはNGC 1511から最も近いところにあり、NGC 1511とNGC 1511Bはかつて衝突したことがあるとみられています。2つの銀河は細い水素ガスのすじでつながっており、またその衝突によってNGC 1511Bは引きのばされてゆがんでしまっています。NGC 1511はまた、かつて別の小さな伴銀河を完全に破壊してしまった痕跡も見つかっています。

NGC 1511では現在、爆発的な星形成が発生しています。新しい星が形成されている場所は、画像ではピンク色に輝いています。NGC 1511の銀河円盤には奇妙なループ構造などもみられ、それらは近隣の銀河との相互作用を示唆している可能性があります。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、「今週の1枚(Picture of the Week)」として2025年11月3日に公開されました。

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker

(参照)ESA/Hubble