超大型望遠鏡のドームの上にかかる天の川のアーチ | アストロピクス

超大型望遠鏡のドームの上にかかる天の川のアーチ

この画像は、南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)パラナル天文台で撮影されたものです。夜空には天の川が弧を描いており、地上には4台のVLT(超大型望遠鏡)のうち3台が大きく映っています。右奥にあるのはVST(VLTサーベイ望遠鏡)です。

中央に見える望遠鏡ドームの左上側が天の川銀河(銀河系)の中心方向です。星々が明るく輝く一方で、星の光を塵が隠して暗くなっている領域も目立ちます。夜空は、画像の左側が緑、右側は赤みがかって淡く光っています。これらは地球の大気上層での化学反応によって引き起こされる「大気光」と呼ばれる現象です。励起された原子や分子の種類によってさまざまな色で光ります。

画像はESOが2025年10月27日に「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開したものです。

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Image Credit: J. Looten/ESO

(参照)ESO