地球の大気と月がつくりだした不思議な光 ISS(国際宇宙ステーション)から撮影

この画像はインド洋上空のISS(国際宇宙ステーション)から撮影されたもので、地球の大気圏の向こう側にある月が映っています。

画像下側の真っ暗に見えている部分は地球で、その上に色のついた大気層が映っています。対流圏がオレンジ色に、成層圏は白っぽく、中間圏は青くみえています。

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月の右下に暈(ハロ)のような光

こちらは冒頭の画像の月周辺のクローズアップです。

画像に映る月は満月のようにみえますが、実際には撮影時の月はかなり細くみえていました。カメラの設定の関係で月面の暗い部分の模様がみえていますが、月の右下側をよくみると細く明るくなっているのがわかります。

その明るい部分の下側には暈(ハロ)のような光もみえます。これは、大気圏の上層に達した水蒸気が塵粒子に凍りついて中間圏に氷晶ができ、その氷晶によって光が屈折して生じたとみられています。

画像は2024年9月4日に撮影されたもので、NASA(アメリカ航空宇宙局)が運用するウェブサイト「NASA Earth Observatory」で2025年8月17日の「Image of the Day(今日の1枚)」として紹介されました。

(参考)「ISSからみた月」アストロピクス記事一覧

Image Source: NASA’s Earth Observatory

(参照)NASA Earth Observatory