建設中の口径39m超巨大望遠鏡「ELT」の頭上に立ち昇る天の川

南米チリのセロ・アルマゾネス(Cerro Armazones)山頂で建設中の口径39m・超巨大望遠鏡「ELT(Extremely Large Telescope)」の頭上に天の川が流れています。まだ骨組みが見える開いたドームから天の川が立ち昇っているかのようです。

ELTのドームの周囲には、建設用のクレーンが数台みられます。ELTは2029年の試験観測開始を目指して建設が進められています。

天の川は、銀河系中心方向が見えており、ガスと塵の雲により広い範囲が暗く見えています。銀河系中心方向の星が赤っぽく見えるのは、高年齢の星が多いことに加え、塵の影響もあります。ドームのすぐ左側の空には小マゼラン銀河も見えています。

画像はESO(ヨーロッパ南天天文台)が2025年8月18日に「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開したものです。

(参考)「ELT」アストロピクス記事一覧

Image Credit: C. Letelier/ESO

(参照)ESO