
生まれたばかりの星からは、両極方向にジェットが噴き出します。ジェットに沿って衝撃波面が生じ、加熱されて明るく輝く天体を「ハービッグ・ハロー天体」と呼びます。ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたこの画像には、そのようなハービッグ・ハロー天体の一つ「ハービッグ・ハロー24(HH 24)」が映っています。HH 24は、地球から1350光年離れた「オリオン座B」と呼ばれる分子雲の中にあります。
ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日に打ち上げられました。NASA(アメリカ航空宇宙局)はハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ35周年(2025年4月24日)に向けて、これまでハッブルが撮影してきた画像から、「35 Years of Hubble Images」と題して各年1枚ずつ選んで紹介しています。HH 24をとらえたこの画像は、26年目の画像として紹介されています。
(参考)「35 Years of Hubble Images」記事一覧
Image Credit: NASA and ESA; Acknowledgment: NASA, ESA, the Hubble Heritage (STScI/AURA)/Hubble-Europe (ESA) Collaboration, D. Padgett (GSFC), T. Megeath (University of Toledo), and B. Reipurth (University of Hawaii)