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今夜の満月は2025年で最も小さく見える「マイクロムーン」 | アストロピクス

今夜の満月は2025年で最も小さく見える「マイクロムーン」

今夜から明日朝にかけての月はほぼ満月(4月13日朝9時22分に満月になります)。今回の満月は2025年の満月の中で最も小さく見える満月です。そのような満月は「マイクロムーン」と呼ばれることがあります。

2025年の月の地心距離の変化と満月。Image Credit: 国立天文台
2025年の月の地心距離の変化と満月。Image Credit: 国立天文台

月が地球のまわりを回る公転軌道は楕円のため、地球から月までの距離は変化します。地球からの距離によって、月の見かけの大きさも変化します。地球から近ければ見かけのサイズが大きく、逆に遠ければ見かけのサイズが小さくなります。

Image Credit: NASA's Scientific Visualization Studio
Image Credit: NASA's Scientific Visualization Studio

こちらの画像は、2025年で最も大きく見える11月5日の満月と、最も小さく見える4月13日の満月を重ねたものです。

11月5日の地球から月までの地心距離(地球の中心と月の中心の間の距離)は約35万7000kmで、一方、4月13日の地心距離は約40万6000kmです。4月13日の満月は、11月5日の満月と比べて視直径が約12パーセント小さくなります。

重ねた画像で見ると大きさの違いがわかりますが、実際の空では2つを並べて比べることはできないこともあり、違いはほとんどわかりません。

(参考)2025年(令和7年)の満月と新月はいつ? 最も大きく見える満月は?

(参照)国立天文台