潮汐の尾で星形成が進む銀河の合体現場Arp 105 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 | アストロピクス

潮汐の尾で星形成が進む銀河の合体現場Arp 105 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像は、楕円銀河と渦巻銀河の合体の現場であるArp 105を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものです。Arp 105は、おおぐま座の銀河団Abell 1185に属しています。地球から約4億光年の距離にあるAbell 1185は、少なくとも82個の銀河からなる銀河団です。

Arp 105では、星やガスからなる潮汐の尾が36万2000光年以上にわたり伸びています。銀河と尾の形から、Arp 105は「ギター」と呼ばれることがあります。

左上の楕円銀河NGC 3561Bからは、塵の帯が上に伸びており、その先には明るい星形成領域が見られます。銀河の相互作用で生じる潮汐の尾に見られるこのような領域は「潮汐矮小銀河」とも呼ばれます。

右下側の渦巻銀河NGC 3561Aの両脇にも、明るい青色の領域が映っています。左側は潮汐矮小銀河に似ていると見られていますが、右側は前景の銀河である可能性があるようです。

(参考)「相互作用銀河」記事一覧

Image Credit: NASA, ESA and M. West (Lowell Observatory); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA