3月6日の月面着陸に向け、民間月着陸機「アテナ」打ち上げ 宇宙から見た地球画像を公開 | アストロピクス

3月6日の月面着陸に向け、民間月着陸機「アテナ」打ち上げ 宇宙から見た地球画像を公開

アメリカ、インテュイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)社のIM-2ミッションの月着陸機「アテナ(Athena)」が、2025年2月26日(日本時間27日)に打ち上げられました。画像は打ち上げ直後に撮影されたもので、地球とともにアテナの機体が映っています。

IM-2は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のCLPS(Commercial Lunar Payload Services、商業月面輸送サービス)の一環で行われています。CLPSは、NASAが観測機器などの小型ペイロードの月面への輸送サービスを、民間企業に有償で委ねるものです。アテナにはNASAの複数の観測機器などが搭載されています。

アテナにはまた、ホッピング(跳躍)によって移動する同社の小型ロボット「グレース」のほか、日本のダイモン社が開発した小型探査車「YAOKI」も搭載されています。グレースは着陸船から最大25km移動可能で、画像撮影などを行います。一方、YAOKIは月面で走行・撮影・データ送信を行うことを目的としています。

アテナは3月6日、月の南極から160kmほどのところにあるムートン山付近に着陸する予定です。なおアメリカ、ファイアフライ・エアロスペース社の月着陸機「ブルーゴースト」が、それに先立つ3月2日に月面着陸を予定しています。

(参考)
アメリカ民間月着陸船、着陸時と着陸後の新画像を公開(IM-1ミッション時の記事)
月着陸船「ブルーゴースト」が100km上空からとらえた月の映像

Image Credit: Intuitive Machines

(参照)Intuitive MachinesNASA