アメリカ、インテュイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)社の月着陸船の月面への着陸時と着陸後の新たな画像が公開されました。
こちらは同社のIM-1ミッションで、月着陸船Nova-C「オデュッセウス」がエンジンを噴射しながら着陸しつつあるときに撮影された画像です。画像を見ると、向かって左側の脚が破損しているのがわかります。エンジンの噴射により飛び散っている月の石も映っています。
こちらは着陸後に撮影された画像です。機体が傾いており、着陸船の足元方向を撮影したものにもかかわらず月の遠景が見えています。
こちらは着陸後の画像を、高度30mから撮影された画像と比較したもの。本体は重なりますが、着陸脚は重ならず破損しているのがわかります。(参考)米民間月着陸船、高度約30mから撮影した画像を公開
今回のIM-1ミッションは、NASA(アメリカ航空宇宙局)のCLPS(Commercial Lunar Payload Services、商業月面輸送サービス)の一環で行われました。CLPSは、NASAが観測機器などの小型ペイロードの月面への輸送サービスを、民間企業に有償で委ねるものです。
オデュッセウスは2月23日(日本時)に月の南極地域にあるマラパートA・クレーター付近へ着陸しました。NASAによると、航行中はNASAのペイロードはすべて作動し、降下・着陸中の誘導・航法データも収集され、月面で動作するように設計された3つのペイロードからもデータを受信したとのことです。
Image Credit: Intuitive Machines
(参考記事)NASAの月周回機が着陸後の民間月着陸船を撮影