メッセンジャー探査機が3回目のフライバイの際にとらえた水星

この画像に映っているのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)のメッセンジャー探査機が広角カメラで撮影した水星です。三日月のような水星がとらえられています。

2004年8月に打ち上げられたメッセンジャー探査機は、地球(1回)、金星(2回)、水星(3回)で合計6回のフライバイを行ったのち、2011年3月に水星の周回軌道に入りました。画像は2009年9月29日、水星での3回目のフライバイを行った際に撮影されたものです。

メッセンジャー探査機の水星での3回目のフライバイでは、1974〜75年のNASAの探査機マリナー10号による3回のフライバイや、メッセンジャーによるそれまで2回のフライバイでは観測されていなかった領域が観測されました。

画像に映る水星の表面には、ピカソ・クレーターやラフマニノフ・クレーターなどが見えています。それらは2010年になって名前が決められたクレーターです。

(参考)水星探査機メッセンジャー関連記事一覧

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

(参照)Planetary Photojournal