ピンク色の星形成領域がきらめく棒渦巻銀河NGC 1559 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた棒渦巻銀河NGC 1559です。NGC 1559はレチクル座の方向、3500万光年の距離にあります。夜空では、大マゼラン銀河のすぐ近くに見えます。

NGC 1559は不規則な形の渦状腕をもっており、塵が密集するダストレーン(暗黒帯)が全体的に暗く見えています。明るい赤色やピンク色の領域は星形成領域で、新しい星からの大量の紫外線によって電離した水素ガスが輝いています。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)を使い、異なるフィルターで撮影された10枚の画像を組み合わせたものです。ハッブル宇宙望遠鏡は紫外線から近赤外線までの波長で観測できますが、波長によって銀河内の天体物理学的なさまざまなプロセスに関する情報を記録することができます。

それら10枚の画像は、2009年以降に実施されてきた6つの異なる観測プログラムによって得られたものです。それらは電離ガスと星形成、超新星、ハッブル定数に関連する変光星など、さまざまな研究のための観測プログラムでした。

画像はハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年9月16日に公開されました。

(参考)ウェッブ望遠鏡がとらえた孤独な棒渦巻銀河NGC 1559

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, F. Belfiore, W. Yuan, J. Lee and the PHANGS-HST Team, A. Riess, K. Takáts, D. de Martin & M. Zamani (ESA/Hubble)

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

(参照)ESA/Hubble