火星の北半球の高緯度地域にあるクレーターとその周辺を、火星周回機トレース・ガス・オービター(TGO)がとらえた画像です。2019年10月26日に撮影されました。
画像左側に、氷におおわれた直径7kmほどのクレーターが映っています。氷はクレーター内だけでなく、周囲にも広がっています。
火星の北半球の夏季に撮影されたものですが、一部の地域では年間を通して日光が射す時間が短いため、氷が融けずに残っている場所があります。
TGOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。
Image Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS, CC BY-SA 3.0 IGO
https://www.esa.int/ESA_Multimedia/Images/2019/12/Ice-filled_crater